2004年10月16日、自分は初めて札幌を訪れた。
そしてその時目 撃した巨大はパーティーは今でも昨日の様に覚えている。
音とそれを楽 しむ人間が作り出す大きな大きな熱気の渦は、今まで体験したことのな
い規模だった、、。
あれから丸1年。昨年のほぼ同じ日の同じ時間に自分はキリンビール園
のまだお客さんのいない、ガランとしただだっぴろい空間に立ってい
た。もう1年経ったのか。その時目前で行われたKF
BANDのリ ハーサルや、スタッフの方々を眺めてながら奇妙な感覚に陥っていた。
時は確実に流れ自分も1歳年を取り、去年とはかなり自分をとりまく環
境も変わったこともあれば変わっていないこともある。それでもその広
く高い天井に張られた大きな布や浮かぶ風船を見ていると、まるでこの
1年の時間の流れが確信が持てなくなってくる感覚があった。
でもKF BANDの進化は確実に1年という月日の濃密な流れを体感
することができた。昨年のノリとは明らかにその成熟度や漂う雰囲気が
違っている。お客さんを煽ることもなく、ただ彼らの現時点でのベスト
の演奏が、ベストのアレンジで、山を登るように、谷を下るように続い
て行った。1曲目の"SHINING OF LIFE"のKFのVOCAL
は皆ビックリしたと思う。ただそれは歌っていたというより、その意味
を自分自身に問いただしているように見えた。あなたは希望の光/そこ
では皆一緒/誰にも見えない/あなただけが知っている/太陽は僕らの
ために輝く/佇み立ち止まり/見回して感じよう/この世界の輝きを/
それは自由、、、、 2曲目は渚でもプレイされたSAX加藤君の
新曲 "ONE"。ダンサブルなビートとアグレッシブなフレイズ、そ
してそのドラマチックな展開がすでにもう名曲の殿堂入りか。それから
は”AUTHENTIC LOVE SONG", "COME FLY WITH ME",
そして最後 の"SIMPLE CHORDS AGAIN"までまったく息も付かせぬ
瞬間の連続 で、あっという間にライブは終わってしまった。正直盛り上がり過ぎて
正確なディティールまで覚えていないのが事実です。でも瞬間瞬間にお
とずれた至福な音の洪水は、昨年以上に胸に強く響く素晴らしいライブ
だったと思います。
ライブの後は皆それぞれ思い思いに楽しみました。ちなみにKF、
DECA〜CHO、そして自分が一番盛り上がったのは、BYLON
STINGLYのライブだったことも書いておきます。
それにしてもやはりお客さんの熱はスゴかった。もしかしたら去年以上
だったかも知れません。チケットの売れ行きも昨年以上で、かなり長い
間入場制限をかけざるを得なかった状況だったらしいです。
スタッフの皆さんお疲れ様でした。
次は11月26日にまた札幌でお会いしましょう!
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