2003.12.17
今年も色々ありましたね。いつもながら色んなことがありすぎて、暦上で区切って何 か思い出すのはとても困難になってます。元々整理整頓が苦手なので特にそう思うのでしょうか?ただ今年は仕事の質を選んでやったので、どうでもいい仕事につき物のむかつく人や事柄が少なかったように感じてます。「なんでこうならないんだよ」なんていうストレスはなるべく避けたいですよね。残り僅かですが、今年はどんな年 だったか皆さんもよく思い出して、来年がさらに良くなるよう頑張りましょう。来年もやりますよ!さてここ何週間かスタジオに篭りっきりになることが多くて、スタジ オっていう場所の凄いことを改めて確認してます。その中でも特に凄く感じたことを。スタジオってやっぱりプロフェショナルな場所ですよね。置いている機材とかも 個人レベルでは到底手にする事なんか出来ないものが揃ってます。特にマスタリング (普通の人には判りづらいスタジオだと思いますが、出来上がった1曲1曲の音源の曲 間を調整したり、音質の再調整をしたり、工場にもっていくマスターを作るところで す)スタジオにある機材は、音楽をやっている我々にとっても到底理解出来ない機材が置いてあります。1台100万ぐらいする音質調整用の機材が普通 にあったり、アナロ グからデジタルへ、またデジタルからアナログへと変換するとても高い機材があったりと、通 常のレコーディングスタジオよりは機材が少ないにもかかわらず、お金はかかっているなとビックリします。見た目ではそんな感じはしないのですが。特にビックリするのは、デジタルのクロック(デジタルは0と1の組み合わせですが、その0と1を安定させる機材)なんて、ケーブルをさす所しかなくて、前面 に電源ランプが 一つだけ付いていて、一目ではただの箱にしか見えないようなものでも一つ150万、 セットで500万ぐらいなんていうのもざらにあります。ただこの辺りが安定していないと音にも影響を与えるそうなんです。一つの音楽を作るにも色んな過程を踏んでいくんですよね。特にマスタリングは音楽の作り手、それをミックスしたエンジニアなんかの意向を聴き手に伝えるという大切な作業なので、特に大変なんだろうなと改めて思いました。前回述べましたが、こんな命の篭った作業をコピープロテクトなんて いう最悪の音質で歪められたくはないですね。もともと高音質で録音してある素材は 勿論ですが、Theo ParrishとかMoodymanとかあの独特の音質で勝負している人達の音楽では特に重要だなと思いました。とまぁ今年最後の更新で改めてこんな事を書いて みようと思いました。年末、年明けには2003年のベストみたいなものが掲載されると思いますが、このページではかなりパーソナルな年間ベストを掲載したいと思いま す。それでは来年もいい年になることを祈って。
CALM(2003.12.17.)
::::: This week Recommend
●今年の1曲
・Chari Chari / Aurora (CALM presents K.F. Remix)-
まだ発売されてませんが、DJ のとき一番お世話になりました。
●今年のアルバム
・Melllowdies for Mama! -
鹿児島の中尾家の為に選曲したコンピ。限定1枚×8種類
・Music Conceptionリリース全作品-いい物しかリリースしません。
●今年のライブ
・Kuniyuki (Live at Precious Hall Sapporo 2003.6.8)-
この人は本当に才能ありま す。
・Goma (Live at Loft Shinjyuku 2003.10.23)-
ライブで感動なんてなかなかしませんよ。最高でした。
・CALM (Live at Yebis Garden Hall 2003.9.22)-
手前味噌ですが、それ以上の出来でした。
●今年のDJ
・David Mancuso (DJ at CAY 2003.10.5)-最高の選曲と最高の音。
・DJ Shiro (DJ Bar DAI 盛岡)-この人の選曲には愛があります。
●今年のDVD
・Led Zeppelin Live DVD-
偉大な人達の偉大な足跡
・安藤忠雄 DVD Box-
こういったDVDが沢山出るといいですね。
・Bjork Live at Royal Opera House-
感動した事は勿論、色々と参考にさせてもらいました。
●今年の本
・父は空 母は大地-インディアンは偉大です。
・安野光雅「旅の絵本X」-
このマイペースなところは勿論、子供の心を忘れない素晴らしい人。
・世田谷ライフ-毎回気合が入ってますね。こういう視点が面 白い。
・Pen-いつも楽しませてもらってます。
・さいとう・たかを 全Works-コメントは不要でしょう。
・小池一夫 全Works-もう少し評価されてもいいのでは?
●今年の人
・佐藤さん(ラストラム)-
この人なくしてアルバム発売&ライブの成功はなかったと思います。
・本田君(サウンドスケープ)-
Music Conceptionはこの人無しには語れません。
・藤田さん(FJD)-
いつも素晴らしいアートワークありがとうございます。
・中尾家の人々(鹿児島) -我が心の拠り所。
・パーマ-いつも手伝いありがとう。
●今年の食
・世田谷通り ふくろう-
若いのに頑固一徹。現状に満足しない姿勢にもリスペクト。
・鳥若 皮酢 (鹿児島)-これぞ究極の鳥料理。
●今年の機材
・Logic Audio Platinum 6 (Emagic)-これなくして我が曲は作れません。
・iPod (Apple)-便利な世の中になったものです。
●今年の個人的なDJプレイ
・DJ at DJ Bar DAI (2003.11.8)-
朝8時前までプレイ。お客さんとも一体になれたロングセット。これぞパーティー!
●今年の最も感動したこと
・長岡のカフェDaisyの山本家に小春というかわいい女の子が生まれた事。
●今年のテレビ
・Matthew's Best Hit TV-
マシューというキャラに扮したときの藤井君のはじけっぷりは最高。
・マンハッタンラブストーリー-久々に毎回チェックしました。
・はねるのとびら-ツボです。
●今年のラジオ
・バラカンビート(Inter FM)-この人の選曲で育ったからね。
・CALM presents Bound for Everywhere (Shibuya FM)-
こんな気合が入った番組はないでしょうね。
●今年の総評
人の誕生や死というものを改めて考えさせられた。
特に人の死に関する出来事で、自分の理解の範疇を超えてしまうような出来事が多すぎ、
これからの世の中がとても不安になってしまいます。
自分が唯一自分であることを証明出来るであろう音楽。
この音楽でどれ位世の中を変えることが出来るか、改めて考え直したい。
 
Selected by CALM (2003.12.17)
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