2006.05.31

こないだ田舎に帰ってきたばっかりなのにもう東京に帰る。1ヶ月も長い休みだな、なんて思っていたけれどもホントにあっという 間。 5月は九州(吸収)生活。前半は家の法事やら毎日プールに行って身体鍛えたりしていた。改めて田舎の良さを知ったのもこの時期。 中盤からは屋久島→鹿児島旅行。2週間ほど実家で心と身体の洗濯をし ていたのでもう元気一杯。そういえばこんなに何も考えず療養、休むのは何年振りだろうか!アウトプットアウトプットの連続で仕事をこなすテクニックは上達したかもしれないけど、音楽を始めた頃のピュアな心 をどんどん失っていったのは確か。 JSSという最後の力を振り絞って全力で作り上げた素晴らしい曲達を完成させた後、自分には次のアルバムを作る気力など残されていなかった。DJ活動は多少自粛していくことにはしていたが、6月からは新しいイベント、来年発売予定のCALM名義のアルバム制作、レーベルの運営、その他諸々、、、やることは山ほどあったけれども取りあえず一時全てをストップ。皆にはこんなに休んで大丈夫?とか羨ましい ねとか言われたけど、なんの、ここまでアウトプットを続けてきた自分 へのご褒美?いやここで休まなければ次の良いものを作ることなんてで きないとさえ思っていたので、今回はホントにギリギリのグッドタイミ ングだったかも。おかげさまで良くなりましたよ。
さて屋久島ですが、今回で2回目。前回はAncient Future制作前に訪れてあまりの感動からDreams of Skeleton Treesなどいろん な曲のインスピレーションになりました。今回も前回に引き続き我が良き友メグム君達と。今回は日の入りの撮影やいろいろなフィールドレコーディングを敢行。行く前の予定ではほぼ毎日雨。ところがここが晴れ男の本領発揮!勿論雨にも打たれたけどホントにびしょぬ れになった のは登山の日のみ。あとは雲はかかっていたけれど、途中太陽も顔を出 し、5日滞在中2日はほとんど晴れだったし、一月で35日雨が降るな んていわれている屋久島なのにとてもラッキーでした。 滞在したのは屋久島青少年旅行村のロッジ。ロッジにはユニットバスと キッチンが付いて、しかも大きなベランダもあって一泊一棟で1200 0円と格安。バーベキューセットを持って行ったので夕飯はほとんどベ ランダでバーベキューでした。やっぱり外で食べる食事は旨い!美味 い!!しかも滞在客は我々だけで、19時からは管理人もいなくなるの でやりたい放題!この時期は観光客が少ないのでおすすめです。もって いったBOSEのM3サウンドシステムとJBL On Tourの ダブルセットで、ロッジでも外でも常に音楽と共にパーティー。屋久島 の為にセレクトしたゆるめの楽曲、mp3ディスク1枚13時間を なんと10枚も準備していたので移動の車の中でまでもこのディスクを 聴きまくり、ゆるいけど心地よくゆれるパーティーしまくりで、音楽と 自然の偉大さを実感。一緒に行った仲間達もこのディスクを本当に楽し んでくれました。といっても屋久島で聴けたのは確かディスク4ぐらい までだっかかも?12時前には寝て、6時ぐらいには起床するという、 逆転生活をしていた自分が嘘のような時間配分。う〜んこれが人間、いや動物なのかな。実家生活から屋久島生活を経て心がおおらかになった 気がします。いつもイライラしたり、誰の曲がどうだとか、自分はどうだとか、周りが何と言ってるとか、急いでやらないとだとか、、、 etc。そんなことどうでもいいじゃない!なんて悟った人みたいな気持 ちになってきました。これでしばらくはピュアに音楽生活ができるんじゃないかな。曲作りやDJが楽しみです。
さてさてと脱線ばかっりですが屋久島。今回は文章長いから覚悟を。今回は前回都合で行けなかった「もののけの森」へ登山。もののけの森までは比較的簡単?な登山ルート(といってもなんとか道があるという程 度だが)を登る。大雨の中登ったけど(途中すれ違うガイドらしき人に これ以上降ったら引き返した方がいいよって言われた)、きっと雨がやむことを信じて登山登山登山。約1時間ちょっとでもののけの森へ。宮崎駿監督が毎日スケッチに来ていたってだけある木々と苔の神秘的な空 間。ここまでは誰でも登れる?と思うので是非行って欲しいですね。
さて問題はここから。うちの若い子が行方不明になったので、もののけの森で引き返す予定がその先、太鼓岩まで行くことに。もののけの森から先はホントの登山ルートで、一応赤いテープが巻いてある木々を目印に 登って行くのだけれども、まず道のように見えないところを登るし(ほとんどが石)、あと一番大変なのはその角度。老人子供は無理だろう な。その道が我々の体力を奪う。ちゃんとした登山の格好をしていなかったのが痛かった。途中で若手を発見。戻ろうと思ったけどせっかく だから太鼓岩まで行くことに。そこから更に急な坂道、いや坂道ってい うか、、、木に捕まらないと登れないほどの急さ。若手はここを2周し たんだから凄いね。あと200メートルという標識が出てから約20分。駄 目だ、なんで俺はこんなとこ登ってるんだ、、、なんて考えてい たら急に開けた光が。太鼓岩とは山の頂上?部分に人間が20〜30人 ぐらいは乗れるであろう大きな岩がある場所。そこに登った瞬間視界が 開ける。高所恐怖症な自分を忘れてしまうぐらいの絶景。この瞬間神を信じたね、ちょっと大げさだけど。さっきまで曇っていた空が開けだす。我々と同じ高さにあった雲が移動して隣の山々や川や木々が見える。ここまで頑張って良かった!とてつもないご褒美をありがとう!人間ご褒美があるといいね。それが想像もつかないほど凄いものだとなおさらだ。この絶景は言葉に表せない。写 真も撮ったけどきっと伝わらな いだろうな。この感動は行った人としか共有できないだろう。達成感、 絶景、恐怖、全てがミックスされて体験したことないトリップ感を味わ う。今でもこの感動とあまりの高所であるための恐怖をいとも簡単に思 い出すことができる。
登って良かった! そうして往復5時間弱。途中足に来て何度も道を踏み外したり、最後に はねん挫までしてしまったけど、そんなことはもうどうでもよくなっていた。出発地点まで戻ったのは我々が最後。受付はもうだいぶ前に閉まったんだろう。もう夕暮れだった。登山にはまりそうなぐらいの感動。次回は縄文杉まで行ってみようかな。 登山で痛めまくった足、温泉で癒す。勿論源泉掛け流し。きっとくるであろう筋肉痛とねん挫の痛みは出なかった。実家でのプールトレーニングが良かったのか温泉が良かったのか。とにかく無事だった。 屋久島、というか今回の1ヶ月は休養が目的だったのであまり行動せず音楽を聴きながらゆっくりしていたので、本気の行動はこの登山だけ。 あっという間に屋久島を出立。その後は鹿児島→雲仙、長崎→福岡→実 家と九州大縦断を敢行。良く頑張ったというか良く遊んだ、ゆっくりし た。
いろいろ書くことはあれど、いろんなことがありすぎて。質問とかあれば今度直接聞いてください。今回お世話になったメグム君、サッチン、 ユウタロウ、あとケンジロウさん、どうもありがとう!プレイベート パーティーは楽しいね。これがパーティーの究極の形だと思うから。

さてこんな休養しまくり、実家、屋久島帰りの最初の行動が6月9日から始まる新しいパーティーBound for Everywhere!場所は下北沢 Wedge。毎月第2金曜日に行うレギュラーパーティーです。久々に行う定期的なイベントなんでいろんなことができそうです。多分Bound for Everywhereスタイルのなんでもプレイするイベントになると思います。 しばらく他のイベント(前々から決まっていたのを除く)なんかのゲスト出演はほとんどしませんので、東京ではほぼこれ1本なんで是非遊びにきてください。しばらくプレイベートパーティーの延長で遊ばせてもらいます。少なくてもいい、濃く遊びましょう。
そして次の日6月10日(土)は大大大大大×∞の盛岡DJ bar DAIでのBound for Everywhereです。盛岡の皆さんはいつも通 り朝までパーティーしましょう!地方巡業もしばらく少なめにしますので、お近くの方は是非! 一杯書くことあるんですがこのへんで。
今回の旅で撮った写真やムー ビーを随時アップしていきますんで、こまめにチェックしてください ね。あと本文でも出た屋久島用の選曲『Sound of屋久島、、、か もしれない』をプレゼントするかもしれません。気が向いたら mailfriendsの人たちにメールします。 さ〜てバリバリ頑張るぞ!!!!!!!!!!!!!!

CALM(2006.5.31)
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