2007.1.1

皆さん明けましておめでとうございます。と書いてますが実はまだ31日。2006年大晦日は久々に何も予定が入れなかったのでゆっくりしてます。
さてさて2006年は大変お世話になりました。新しいイベント、下北 沢WedgeでのBound for Everywhere、Japanese Synchro Systemのリリース、その他色々なものを発信してきましたが皆さんに届 いたでしょうか?自分が今考えていること、伝えたいこと、思い、、、 それらの一部でも伝わったでしょうか?
世の中には音楽に限らず本当に沢山の情報が溢れています。そして今やインターネットの時代。どこにいてもいつでも欲しい情報が手に入る世 の中。一人の人間の許容範囲を超えすぎるぐらいのものを手に入れることができます。そんな世の中で自分のちっぽけな思いが、音楽というフィルターを通 ってどれぐらいの人たちに届いたでしょうか? 2006年は自分にしかできないことを模索する年でした。JSS 制作時にボス君とのちょっとした会話の中で彼が言った印象的な言葉に 「ノーギミック、ストレートにいこう」ってのがありました。音楽に限 らず常に新しいものに注目が集まります。特に音楽ライターを始め色ん な人たちがその新しい動きというものに敏感に反応して我々に伝えてくれます。しかし一歩間違えるとその革新性や新しさだけに注目してしま い、その本質というものを伝えきれずに、常に新しいものばかりに目がいっていることがあります。DJやミュージシャンだってその可能性は十分にあります。確かに誰もやっていない新しいこと、また革新的 なものっていうのは全てのことに必要だと思います。しかしお金と一緒で、必要だけど重要ではないと思います。それをふまえた上での情報の発信が今は必要なのではなかろうか。新しい情報もすぐに古くなるし、今が旬と呼ばれている人たちだってすぐに旬ではなくなる。業界さん、我々はあなた達の道具ではないんですよ。しっかり伝えて欲しい。重要なのは本当に良い音楽かどうか。10年後も20年後も皆を感動させる音楽かどうか。だからこそJSSではギミック無しに、下北での B4Eでもストレートに。だからこそ皆音楽を好きでいて欲しい。年を取っていけばいくほど、音楽に限らず色んなことに対して気持ちが離れていく、そうあの若い頃の色んなことを吸収しようという気力がなくなっていく。スポンジのようだった脳も交通 渋滞を起こし始め、そして仕事や家庭に追われていつのまにか楽しみがなくなってしまう。年をとればそれなりに趣味は変わっていくのは当然のことだ。上手に趣味を変化させていける人たちは幸せだ。それが家庭や子供に対してであればそれもまた素晴らしいことだと思う。でもね、音楽だってそう捨てたものじゃないよ。若い頃のように激しい音楽を聞けなくなるのは当然のことだ。でも必ず今の自分の年や精神状態にピッタリな音楽は存在する。音楽に限ったことではない。着る服や食べる食事だってそうでしょ。年を取れば取るほど人は死について考えだす。かつては生きる為に生まれてきたと思っていたのに、いつのまにか死を意識し始め、その「死」に向かって生きているような錯覚に陥ってしまっている。でもね、自分の人生そう捨てたもんじゃないよ。あなたはきっとオレにはできない・持ってないなにかがあるはず。でもオレにしかないものはオレが発信するから。だからこそこれからも音楽を好きでいて欲しい。オレじゃなくても素晴らしいものがきっとどこかにあるはずだから。 毎月毎月色んな、またたわいもないことを書いているけど、この文章の中にも多少のメッセージというものを含ませている。たまには暴言を吐 くこともあるだろう。それを後で反省することもしばしば。でも今伝えたいことは今伝えないとね。だからこそ今回は年始にもかかわらずこんなことを書いている。
最近うちのオーディオシステムを大幅に変更しました。Ortofon のご協力もあり、下北のイベントも非常に良い音になりました。勿論まだ満足してるわけではないけど、それでも今、特に家で音楽を今まで以上に聴くようになりました。良い音楽が今まで以上に良い音楽に聴こえてきます。でもその分良くない音楽は針を落としただけですぐに聴きたくなくなります。そんなことを繰り返しながらここ1ヶ月は音楽に対して色んなことを思いました。だからこんなことを書いているのかもしれ ません。2007年はCALMとして自分の等身大の音楽をリリースしなければならないし、DJとしても伝えていかなければならな い。2007年は2006年以上、いや今までなかったぐらい一生懸命に生きてみようと思ってます。それには皆さんの助けも必要なんです。 変化している音楽形態にも生き残っていかなくてはいけないし、 DJをやっていてもプレイの善し悪し以上にそこにいる皆から発信される バイブを感じることが非常に大切。バイブの、気持ちのキャッチボールだからね。フロアの雰囲気が良ければプレイも更に乗ってくるしね。勿 論プレイももっと良くしていかなければと肝に銘じてます。 さあ、一生懸命に生きてみよう!一生懸命に発信していこう!
伝わるか伝わらないかはわからないけど、駄目だったらまた考えればいいじゃないか!自分は自分が生きていたという証をこういった形でしか残すことが出来ないのだから、しっかり芯を持って後悔のないように自分らし く。皆が考えるCALM像とは多少違うかもしれないけど、それでも皆を感動させる何かを発信していくつもりだ。 2007年もよろしく。まずは1月12日(金)の下北沢Wedge で会いましょう!

CALM(2007.1.1)
今回のレコメンドは家の音楽システムを変えて、非常に感動した・素晴らしい音を出してくれたもの達をご紹介。

●OrtofonのMCカートリッジ 「SPU Meister silver GE 」
レコードの溝から、そこに刻み込まれている、アーティストが伝えたかった音という音を感動的なまでに拾いだしてくれる最高のカートリッ ジ。現在のデジタルのシャキシャキした音に慣れた人たちには一体どう感じられるのであろうか。柔らかくも高音の伸びがしなやかな、 SPUシリーズの中でもうちのシステムにピッタリ、そして好みの音。

●Ortofonのフォノイコライザー 「EQA-777」
以前使っていた同じOrtofonのEQA-333とは比べものにならないぐらいのローノイズ、そして暖かい音。上記のSPU Meister silver GEとの相性は抜群!

●Acoustic Researchのパワーアンプ 「Limited」
もう今はなくなってしまったメーカーのものだけど、マッキントッシュ の暖かさとマークレビンソンのハイエンドの両方を併せ持つ素晴らしい パワーアンプ。年の瀬の忘年会でも大活躍したね。

●B&Wのスピーカー 「Nautilus805」
上記パワーアンプの特性を十分にいやそれ以上に発揮してくれる素晴らしいスピーカー。ノーチラスシリーズの特性でもあるあの独特の奥行き 感。今まで2次元にしか聴こえていなかった音楽が急に立体的になる不 思議なスピーカー。5.1chシステムなんて目じゃないよ。

●そして何より素晴らしい音を発信する素晴らしい音楽達。昔の音楽も、勿論今現在リリースされる音楽も。音と楽曲が素晴らしければ必ず 感動する。感動しなければあなたと私は交わることはないでしょう。好みというワードもありますが、素晴らしいものには好みもなにもないで しょ!
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