2007.4.17

今日、友が死んだという知らせを受けた。
彼とはこの音楽ビジネスという、生き抜くのも大変な世界を共にサバイヴする仲間でもあった。 彼は曲がったことが大嫌いだった。端から見れば何故そんなことを言う のか、もう少し口を慎めば、みたいなことを思われていたかもしれな い。しかし彼はただ正直に自分の気持ちを言っていただけだった。またオブラートに包んだり、上手に言葉選びをするのが苦手だっただけ。彼 は天才が故に、自分の才能を受け止めてもらえないことに関して、大き な苛立ちと葛藤が常にあったのだと思う。 彼とは至る所で競演をしたし、仕事も頼んだし、仲間も紹介したし、家 に遊びに行ったりもしたし、この音楽ビジネスというものへの不満や希 望を語り合ったりもした。 彼はいつもオレのことを立ててくれたし、オレも彼のことを尊敬してい た。「てめーこのやろ〜」と怒りたくもあり、「今までよく耐えたね」 とねぎらいの言葉をかけたくもある。何故死んだんだ!彼は天才、凡人 のオレには理解できない何かが常にあったのかもしれない。 でもね皆には言うよ。死は何の解決にもなりはしないんだよ。どうせ死 は自然とやってくる。多かれ少なかれ人の一生は決まっている。この地 球が何億年と生きている間に、人間というちっぽけな存在は一瞬で消え ていくんだよ。だからこそ自分に与えられた一生を、自然の迎えが来る まで一生懸命生きるのだ! 今時こんな熱血の、そして真面 目な話をするのは変に思われるかもしれ ないけど、でもね、オレは皆に一生懸命に生きて欲しい。そして自分も 一生懸命に生きたい。そう彼の分まで。 たまに我々のやっていることは派手に見えたり、楽に見えたり、お金儲 かっているように見えたり、遊んでるように見えたり、、、。普通 に働 いている人たちからするとホントに変わったことで生きているように見 えるかもしれない。一部にはそういった感じの人たちがいることは確かだけど、彼や我々、そして我々の仲間やもっと多くの人たちは決してそ んなことはない。肉体も、そして一番は精神をギリギリのところまで追 いつめ、すり減らしてクリエイトしているんだ。それを認めて欲しいと は思っていない。だってやった人にしかわからないことってあるから ね。オレからしてみればサラリーマンや主婦やまたニート達の苦しみや 悩みの全てがわかる訳ではないのだから。こうやって自分のウェブで愚 痴を言うのが精一杯の反抗なのかもしれない。 今はただただ彼の冥福を、そして彼の家族がこれから幸せに生きていけ るよう祈るだけだ。 オレは彼ほどの天才ではない普通 の音楽家だ。だから彼の為に1曲作 り、彼の為のレクイエムとしてDJをして、そして思いついたこと をこうやって文章にしていく。 もう悩まなくてもいいからね。ご冥福をお祈りします。そして何より 「バカヤロー!」 本当はStreet Noiseの宣伝とかDaylightの宣伝と詳細を書 かなくてはいけないのだけど、今はとても書けないので、Newsの とことかをチェックしてください。 お願いです、少しだけ考える時間を、そして気持ちの整理をする時間を ください。 必ず前に進みますから。 皆さんも一緒に前進しましょう!そして残された時間を一生懸命!

CALM(2007.4.17)
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